「1部屋、用途を決めずにフリーに使える部屋が欲しい」
注文住宅を建てる人の、ひそかな夢のひとつです。
子どもの遊び場にしたり、在宅ワークのスペースにしたり、趣味部屋にしたり。 使い方が変わっても対応できる「ワンルーム(多目的部屋)」は、間取りの選択肢として非常に人気があります。
でも。
実際に作った人の話を聞いてみると、「こんなはずじゃなかった」という後悔も多いんですよね。
この記事では、注文住宅にワンルーム(多目的部屋)を作るメリットと注意点を、実際のエピソードをまじえながら解説します。
理想通りに使えている人と、持て余してしまった人の差がどこにあるのか、一緒に確認していきましょう。
そもそも「ワンルーム(多目的部屋)」って何?
ここでいう「ワンルーム」とは、用途を特定しない1部屋のことです。
書斎、趣味部屋、子どもの遊び場、ゲストルーム、収納部屋、ワークスペース…… 使い方は自分たちで自由に決められます。
間取り上では「洋室」「フリールーム」「多目的室」などと書かれていることが多いです。
ファミリー世帯だと4LDKの「4つ目の部屋」として計画することが多く、子どもが小さいうちは遊び場、成長したら個室として活用するというプランが定番です。
多目的部屋を作るメリット
1. ライフスタイルの変化に対応できる
子どもが3人いる家庭と、在宅ワークが多い共働き夫婦では、必要な部屋の使い方が全然違います。
最初から用途を限定しない部屋を1つ作っておくことで、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できます。
赤ちゃんのころは授乳・おむつ替えの部屋として使い、幼児期は遊び場に、小学生になれば勉強部屋や個室に。 夫婦2人になったら趣味部屋や書斎へ。
同じ部屋が、家族の歴史に合わせて形を変えていけます。
2. 急な来客にも対応できる
「来客用の寝室を別に作るほどでもないけど、たまに泊まりに来る人がいる」という家庭には、多目的部屋はゲストルームとしても活躍します。
普段は別の用途で使いつつ、来客時にはフトンを敷いてゲストルームに早変わり。
リビングのソファで寝てもらうよりも、プライバシーが確保できてお互い快適です。
3. 散らかりをまとめて隠せる
これ、思った以上に重要です。
「急に来客が来た!」というとき、リビングに散らかったものをとりあえず1部屋にまとめて扉を閉める。 それだけでリビングがすっきり見えます。
物が溢れがちな家ほど、多目的部屋の収納・押し込み機能は大活躍します。
とまと君「確かに!来客前に焦って片付けるとき、とりあえず1部屋に全部ぶち込むやつ!あれ、めちゃくちゃ助かるんよね(笑)😂」
とま子ちゃん「それを計画的にやってる人、実際に多いのよ。ある方がスキップフロアの下に3畳のハーフ収納を作ったんだけど、急な来客のときにリビングのおもちゃをぜんぶそこに押し込んで、扉を閉めるだけですっきり!って大絶賛してたよ」
失敗した人のエピソードから学ぶ
「広すぎた」という後悔──なすびさんの書斎の場合
YouTuberなすびさんが自分の書斎について後悔を語っています。
なすびさんが作ったのは7.5畳の書斎(ナスビスタジオ)。 「書斎は広い方がいい!」という思いで計画しました。
でも住んでみてわかったこと。
「PCで作業するだけなら、2畳あれば十分だった」
広い部屋より狭い部屋の方が「おこもり感」があってワクワクする、ということに後から気づいたわけです。
しかもそれだけじゃない。
奥様の部屋を作らなかったことで、入居後3年経っても**「私には部屋がないのに、1人だけ広い部屋があっていいよね」と定期的に嫌味を言われ続けている**とのこと。
これは……笑えないですね(いや、ちょっと笑えるかな)。
教訓:多目的部屋を「誰かの専用室」にするなら、家族全員の部屋バランスを確認すること。
「使われない部屋」になる危険
多目的部屋を作ったものの、結局「物置き」になってしまったというケースも多いです。
「将来子どもの部屋に」と取っておいたはずが、子どもが独立してからは開かずの間になった。 「書斎にしよう」と思っていたけど、結局リビングで仕事してしまって使わなかった。
多目的部屋は「目的が曖昧なまま作ると、使い方が決まらない」という落とし穴があります。
うまくいっている人の間取り事例
成功例①:5畳の子ども部屋を最初から2つに仕切る
「将来子どもが2人になったら仕切れるよう10畳でひとつながりにしておいて、後から壁を立てる」という計画をよく聞きますが、これには注意が必要。
後から工事するのは、費用も手間もかかります。
あるご家庭では「後からリフォームするのは面倒だし費用も読めない」と判断して、最初から5畳の子ども部屋を2部屋に仕切ることに。
結果、子どもが小さいうちは1部屋を「遊び場」、もう1部屋を「とりあえずの物置き」として有効活用。 成長したらそのまま個室として使えるという、効率のいい使い方ができています。
成功例②:小上がりのワークスペース(きんこさんの事例)
完全に壁で仕切られた書斎ではなく、LDKと緩やかにつながる「小上がりのワークスペース(約5畳)」を作ったきんこさんのご夫婦の事例です。
これが絶妙にうまくいっています。
キッチンで料理をしている奥様の気配を感じながら、夫婦並んでPC作業ができる。 個室にこもって孤立するのではなく、「家族との繋がり」と「作業への集中」を両立させた間取りです。
在宅ワークが増えた今、こういう「半個室ワークスペース」の人気が高まっています。
とまと君「完全に閉じた個室より、家族の気配が感じられる方が孤独感なくていいね。あ、でも集中できる?😅」
とま子ちゃん「それが意外とできるんだよね。完全防音じゃなくてもBGM代わりに気配があると、むしろ落ち着くって人も多いよ。もちろん、集中したい人には扉付きの個室が向いてるけどね」
多目的部屋を成功させる5つのポイント
① 最初からある程度の用途を決めておく
「なんでもOK」は「何も決まらない」につながります。
まず「子どもが小学生になるまでは遊び場。それ以降は書斎にする」など、ライフスタイルの変化に合わせたシナリオを描いておきましょう。
② 収納は多めに作る
多目的部屋で失敗する最大の原因のひとつが「収納不足」です。
広さがあっても収納がなければ、物が溢れてすぐに使いにくくなります。 クローゼットはできるだけ大きく作っておきましょう。
③ コンセントの位置を多めに計画する
書斎、ゲーム部屋、趣味部屋……どんな用途になっても電源は必要です。
コンセントの数と位置は、後から変えるのが大変なので設計段階でしっかり確認を。
④ 床材・壁紙は汎用性の高いものを選ぶ
「最初は子ども部屋、後で趣味部屋に」というように用途が変わることを想定すると、極端にデザインに振った内装は避けた方が無難です。
⑤ 「誰の部屋か」を家族で明確にする
特定の人の専用スペースにするなら、家族全員が納得した上で計画することが重要です。
「私だけ部屋がない」問題は、入居後何年経っても家族の中でくすぶり続けることがあります(笑)。
まとめ:ワンルームは計画性が命
注文住宅に多目的部屋(ワンルーム)を作ることのメリットは大きいです。
- ライフスタイルの変化に対応できる
- 来客対応・緊急収納として活躍する
- 家族それぞれの「居場所」を作れる
ただし、**「なんとなく作った部屋はなんとなく使われなくなる」**という現実もあります。
設計段階で「誰が・何のために・どう使うか」を家族で話し合っておくことが、成功の鍵です。
まず「今から5年後、10年後の家族の様子」を想像してみてください。 その姿に合わせた部屋づくりが、後悔しない間取りにつながります。

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