注文住宅を建てた人の多くが、住み始めてから気づく後悔があります。
「もっとこうすればよかった」「あの時なぜあの選択をしたのか」——設計段階では見えなかったことが、実際に生活してはじめて分かる。それが注文住宅の現実です。
今回は、注文住宅YouTuber「なすびのおうち」のなすびくんが入居10ヶ月で気づいた「もう1軒建てるなら絶対やらないこと10選」の実体験を軸に、元大手不動産会社勤務のとまと君が業界目線の解説を加えながら、注文住宅でありがちな後悔ポイントを徹底解説します。
🍆 なすびくん 「新居での生活にすっかり慣れてしまいました。人間って怖いですよね。そんな中で常々思うことは……もう1軒建てたい(笑)。次立てることなんてほぼ100%ないんですけどね。完全に妄想です。でもこの妄想を、これから家を建てる人の参考にしてほしいんですよね」
🍅 とまと君 「不動産会社にいた頃、引き渡し後に『こうすればよかった』という声をたくさん聞いてきました。面白いのが、みんな同じところで後悔するんです。間取りや設備の細かい部分じゃなくて、もっと根本的なところで」
注文住宅で後悔しやすい10のポイント
後悔①:外構計画を後回しにした
なすびくんが動画で見せた「美しいジャングル」——入居10ヶ月が経過しても手付かずの庭がそれです。
打ち合わせを重ねるたびに増えるオプション費用。妻のナスコちゃんから「外構費用どうするの?」と言われても「DIYでやるから大丈夫」と強気に答えていたなすびくん。整地→人工芝→ウッドフェンスを自分で作るつもりが、結果はジャングルでした。
🍆 なすびくん 「見てくださいこの美しいジャングルを(笑)。えっDIYでやるから大丈夫だよと調子に乗って言っていました。整地して人工芝を貼ってウッドフェンスを作ろう、自分で作ればコストカット……なんて浮かれていましたが、その結果がジャングルです。外構は業者にお願いすることにしました」
外構は後から業者に頼むと、設計段階で組み込む場合より費用が高くなりやすいです。また、庭がジャングル状態だと虫も大量発生しやすくなります。
→ 教訓:外構計画は建物の設計と並行して予算を確保する。DIY宣言は慎重に
後悔②:ガレージのシャッターを安いやつにした
なすびくんのガレージシャッターは電動ですが、開閉に約30秒かかる最廉価グレード。帰宅時にシャッター前で毎日30秒待ち続ける生活が始まりました。
「1年間で約3時間のロス。40年住むとしたら120時間——ちょっと大げさに言いましたが、シャッターの開閉速度なんて計画中は全く考えていなかった」と言います。
さらに安いシャッターはシャッター下部に隙間があり、そこから虫が大量侵入。ガレージが虫との共存スペースになっていました。
次に建てるならオーバースライダータイプにしたいと言いますが、価格は巻き取り式の5倍以上。「いやオーバースライダーのシャッターめちゃくちゃ高いんですけどね」というのがリアルなところです。
→ 教訓:シャッターは毎日使うもの。開閉速度・静粛性・隙間処理を設計段階で確認する
後悔③:玄関収納を作りすぎた
賃貸時代の収納不足への反省から「収納力抜群の玄関」をテーマに設計したなすびくん。夫婦の靴の数を数え、将来増えることも考えて余裕を持ったシューズクローゼットを設置。
しかし引越し時に「もう履かない靴」を大量に捨てた結果、現在は収納の半分以上が空いています。
🍆 なすびくん 「余裕を持ちすぎました。半分以上余っています。正直左側のシューズボックスだけでも十分すぎました。アホみたいな計算してました(笑)。ここに収納がなければより開放的な玄関にできたのにと後悔しています」
「玄関で上着を脱ぐ習慣がなかったのでそのままリビングに入ってしまう」「ベビーカーは車生活だからほとんど使わない」——設計段階で「あったら便利そう」と思っていたものが、実際の生活ではほとんど使わなかったのです。
→ 教訓:収納は「理想の生活」ではなく「現在の生活習慣」から逆算して設計する
後悔④:2階建てにした(平屋にしたかった)
なすびくんの家の2階には書斎と子供部屋2つだけ。普段は上がる必要がないのですが、子供が「2階=楽しい場所」と覚えてしまい頻繁に行きたがります。まだ小さいため毎回付き添いが必要で、「毎回毎回2階に上がるのがめんどい」。
「次立てる時は確実に平屋にします」と断言していますが、これはなすびくんの生活スタイルならではの後悔でもあります。
🍒 とま子ちゃん 「2階建てか平屋かは、家族構成・ライフスタイル・敷地の広さで判断が変わります。平屋は生活動線がシンプルで老後も暮らしやすい一方、同じ延床面積なら敷地が広く必要で建築費も高くなる傾向があります。子育て中の移動のしやすさを重視するなら、子供部屋を1階に配置する間取りも有効です」
→ 教訓:2階の用途と生活動線を具体的にシミュレーションしてから決める
後悔⑤:クッションフロアを採用した
洗面脱衣室・トイレにクッションフロアを採用したなすびくん。踏み心地はまあまあいいのですが、水で濡れるとペタペタ感が最悪とのこと。
さらに最大の問題は耐久性。椅子が落ちた際についた傷が修復不可能で、直すには全面張り替えしかありません。
「もう一軒建てるならクッションフロアは絶対に採用しません」と断言。代替として「ボロン」という床材(温泉の脱衣所のような足触り)が候補に挙がっています。
→ 教訓:水回りの床材は耐久性・補修のしやすさで選ぶ。クッションフロアは傷の補修が不可
後悔⑥:床材をケチった
工務店の標準は無垢床でしたが、こだわりが薄い部屋はシート系フローリングにしてコストカット。住んでみると「足触りが全然違う」ことを実感しました。
年中パン1(パンツ一丁)で過ごすなすびくんにとって床の肌触りは重要で、無垢床と比較してシート系は夏はペタペタ・冬は冷たいという違いが明確に分かるそうです。
「いろんな住宅系YouTuberが床材にはこだわれと言ってたのが実際に住んで実感することができました。無垢床最高です」——とは言いつつ、妻のナスコちゃんは「もう一軒建てるなら絶対に無垢床は採用しない」(お手入れが大変)と真逆の意見。
→ 教訓:床材はサンプルを自宅に持ち帰り、実際の光の下で確認する。メンテナンスのしやすさも夫婦で話し合う
後悔⑦:お風呂を1坪タイプにした
当初1.25坪タイプで話を進めていたところ、住宅系YouTuberの「子供と一緒にお風呂に入るのは数年だけ。広いお風呂って必要ですか?」という発言を聞いて1坪に変更。
実際に住んでみたら、家族3人で入ると狭い。子供が小さいうちは特に不便を感じています。
「デメリットがあったとしても、風呂はでかい方がいい(2回言います)」——なすびくんがこう繰り返したのが印象的でした。採用したTOTOサザナは1.25坪以上ならワイド浴槽に追加料金なしで変更できたのに、1坪にしてしまったためその選択肢もなくなりました。
→ 教訓:お風呂のサイズは「子供が独立してから」より「今の家族で使う場面」を基準に考える
後悔⑧:自然豊かな場所に家を建てた(虫が尋常じゃない)
山に囲まれた土地に建てたなすびくんの家。購入前から虫が多いことは懸念していましたが「ちっちゃいことは気にしないで行こう」と購入。結果は「尋常じゃないくらい虫が出る」。
裏のおじいちゃん家の立派な庭のせいもあり、夏に窓を開けると網戸に虫がべったり。「震えました」とのこと。
虫除けバリアスプレーで「結界」を張ったら効果抜群……と思いきや、虫が近寄らなくなったのではなく「近寄って死んでいた」ことが判明。窓枠に大量の虫の死骸という新たな問題が発生しました。
→ 教訓:土地選びでは虫の発生リスク(周辺の緑・水辺・隣地の状況)も現地で確認する
後悔⑨:エアコンを初めからつけなかった
工務店の担当者に「家電量販店でつける方が圧倒的に安い。みんなそうしてるからおすすめ」と言われ、エアコンなしで引き渡し。「当時は担当者を崇拝していました」となすびくん。
完成が12月だったため、夏まで余裕があると思い放置。気づいたら8月で、北海道なのに毎日30度超えの猛暑。エアコンなしで「死にかけました」。
「今思うことはちょっと高くても初めからつけておくのが一番いい」と反省しています。ちなみになすびくんの家のUA値は0.24という高断熱住宅ですが、それでも夏の冷房は必要でした。
→ 教訓:エアコンは引き渡し時に設置しておく。高断熱住宅でも夏の冷房は必要
後悔⑩:細部までこだわりきれなかった
間取りや主要設備にはこだわりまくったなすびくんですが、窓枠・コンセント・スイッチといった細部で統一感が崩れています。
部屋が黒いのに窓枠・コンセント・スイッチが白い——自己ツッコミは容赦なし。「説明不要ダサい」「説明不要キモい」「説明不要論外」。令和4年建築なのに換気扇のスイッチが平成初期デザイン、クロスの白と建具の白が微妙に違う、など。
吹き抜けとホールの窓枠だけ細くてスタイリッシュにしたことで、他の太い窓枠が余計に気になるようになってしまいました。
「次家建てることができたらマジで全てのことにこだわりまくろうと思っています」——こう語るなすびくんですが、「次立てることなんてほぼ100%ないんですけどね。完全に妄想です(笑)」という締めが最高に人間らしい。
→ 教訓:コンセント・スイッチ・窓枠の色は壁・床・建具の色と合わせて設計段階で統一する
後悔しない注文住宅を建てるための5つの鉄則
なすびくんの10の後悔と、元不動産会社勤務のとまと君の実務経験から、後悔を防ぐための鉄則を5つにまとめます。
鉄則①:外構・設備・細部の予算を最初から確保する 本体工事にお金をかけすぎると、外構や設備のグレードアップに回す予算がなくなります。総予算の内訳を最初から決めておくことが重要です。
鉄則②:「現在の生活習慣」から逆算して設計する 「あったら便利そう」「将来使うかも」ではなく、今の生活でどう使うかを具体的にイメージして設計することが大切です。玄関収納・お風呂のサイズ・2階建てか平屋かは特に要注意です。
鉄則③:毎日使うものほどグレードを下げない シャッター・床材・お風呂は毎日使うものです。コストカットの対象にしてしまうと、住んでから後悔するリスクが高くなります。
鉄則④:住宅系YouTuberの発言は参考程度に なすびくん自身が「住宅系YouTuberの話を鵜呑みにしてしまって後悔」と言っています。情報は参考にしながら、最終的には自分の生活スタイルに合わせて判断することが大切です。
鉄則⑤:複数のハウスメーカー・工務店に間取りプランを出してもらう 1社だけで話を進めると、比較する軸がないまま設計が進んでしまいます。複数社の提案を見ることで、自分が何を優先すべきかが明確になります。
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「後悔しない注文住宅を建てたい」という方には、タウンライフ家づくりがおすすめです。アンケートに答えるだけで、複数のハウスメーカー・工務店からあなたの希望に合った間取りプランを無料でまとめて取り寄せられます。
複数社の提案を比較することで、外構費用・設備グレード・収納計画など、なすびくんが後悔したポイントを事前に潰すことができます。なすびくんの動画でも紹介されており、視聴者さんの中には500万円以上の値引きに成功した方もいます。
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よくある質問(FAQ)
Q. 注文住宅で後悔する人の割合はどれくらいですか?
A. 明確な統計はありませんが、注文住宅を建てた人の多くが「何かしら後悔している」と言われています。特に多いのが間取り・収納・設備の選択に関する後悔です。住んでみてはじめて気づくことが多いため、事前に実際に住んでいる人の体験談を多く集めることが後悔を減らす最善策です。
Q. 外構工事はいつ計画すればいいですか?
A. 理想は建物の設計段階から並行して計画することです。建物完成後に外構を発注すると、建物の設計との整合性が取りにくくなったり、予算が不足したりするケースがあります。なすびくんのようにDIYを予定していても、外構業者の見積もりは取っておくことをおすすめします。
Q. お風呂のサイズはどれくらいがおすすめですか?
A. 標準的な1坪(1616サイズ)よりも、1.25坪(1620または1624サイズ)の方が家族での使い勝手が格段に上がります。なすびくんが後悔したように、子供が独立してからの使い方より「今の家族で使う場面」を基準に選ぶことをおすすめします。
Q. 床材の無垢床とシート系フローリング、どちらがいいですか?
A. 一概にどちらが良いとは言えません。無垢床は肌触り・調湿性に優れますが、定期的なメンテナンスが必要でコストも高め。シート系は手入れが楽でコストを抑えられますが、肌触りや質感に差があります。夫婦で優先順位を話し合い、可能であればショールームで実際に触って確認することをおすすめします。
Q. 住宅系YouTuberの情報はどこまで信じていいですか?
A. 参考程度にとどめることをおすすめします。なすびくん自身も「住宅系YouTuberの発信を過信しすぎて大失敗したこともある」と言っています。YouTuberの家と自分の家では、家族構成・生活スタイル・予算・地域が異なります。情報を集めた上で「自分だったらこうしよう」という視点で取捨選択することが大切です。
Q. コンセント・スイッチの色は変更できますか?
A. 設計段階であれば自由に選べます。一般的に標準はホワイトですが、黒・グレー・ブラウンなどへの変更も可能です(差額が生じる場合あり)。なすびくんのように部屋のカラーテイストに合わせてコンセント・スイッチ・窓枠を統一することで、完成度がぐっと上がります。

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