収納が足りない!注文住宅の収納計画で失敗しないコツ

「注文住宅なのに収納が全然足りない」

これ、住んでからわかる後悔の中で、 間取りと並んで常にトップクラスにランクインするテーマです。

注文住宅を建てた方への調査では、 「収納が少なかった」「収納の使い勝手が悪かった」という声が 全体の5〜6割を占めるという結果も出ています。

なぜこんなに多いのか。 それは「収納は後から考えれば何とかなる」という認識が、 設計段階で致命的な後回しを生んでいるからです。

この記事では、注文住宅の収納計画でよくある失敗と、 設計段階でやっておくべき対策を解説します。


収納計画の失敗は「量」と「使い勝手」の2種類ある

収納の後悔は大きく2つに分かれます。

失敗の種類具体例
量の失敗収納スペースが絶対的に少ない
使い勝手の失敗スペースはあるが使いにくくて結局ものが溢れる

「量」の失敗は間取り全体の問題ですが、 「使い勝手」の失敗は設計の細部に起因します。

どちらが多いかというと、 後悔している人の声を聞く限り**「使い勝手」の失敗の方が多い**印象です。

広いウォークインクローゼットを作ったのに、 「棚の配置が悪くて上に積み上げるしかない」 「入り口が狭くて奥まで使えない」 というケースが典型例です。


収納の失敗パターン4選

失敗①:ウォークインクローゼットの「ただ広い」問題

ウォークインクローゼットは人気の収納ですが、 「広さ」だけを重視して設計すると後悔します。

よくある失敗:

  • 4畳のウォークインを作ったが、棚が少なくて「ただ広い空間」になった
  • 入り口が1箇所だけで、奥のものを取るたびに手前のものをどかす必要がある
  • 採光・換気がなく、湿気でカビが発生した

対策: ウォークインクローゼットは「広さ」より「棚の量と配置」で使いやすさが決まります。 設計士に「何を収納するか」のリストを渡して、棚・ハンガーパイプのレイアウトを決めてもらってください。

失敗②:パントリーを作ったが使いにくい

キッチン隣のパントリーは食品・日用品のストックに便利な収納です。 ただし、設計を間違えると逆に不便になります。

よくある失敗:

  • 奥行きが深すぎて(60cm以上)奥のものが取り出しにくい
  • キッチンから遠い位置に配置してしまい、料理中に行き来が増えた
  • 扉が開き戸で、開けると通路がふさがれる

対策: パントリーの奥行きは30〜45cmが使いやすい目安です。 深すぎるパントリーは奥が「物の墓場」になります。

とまと君「ぼくのパントリー、奥行き70cmで作ったんですよ。一番奥のものが取れなくて、気づいたら賞味期限切れのものが発掘されました(笑)」 とま子ちゃん「パントリーは奥行きを深くするより、棚の段数を増やす方向で考えるべきね。可動棚にしておくと、収納するものの高さに合わせて調整できて便利よ。」

失敗③:洗面所・脱衣所の収納が少ない

洗面所と脱衣所は「収納が多くて困ることはない」場所です。 なのに、間取り図を見て「まあ何とかなるだろう」と後回しにして後悔するケースが多い。

収納が少ない洗面所の問題:

  • タオル・パジャマ・下着を置く場所がなく、洗面台の上が常に散らかる
  • 洗剤・掃除道具・予備のトイレットペーパーを置くスペースがない
  • 洗濯機まわりに何も置けず、生活感が出やすい

対策: 洗面所は壁付けの収納棚を必ず設計段階で組み込んでください。 後付けの収納ラックは安定感が低く、地震の際に倒れるリスクもあります。

失敗④:階段下収納の「使えない」問題

階段下のデッドスペースを収納に活用するのはよくある方法です。 ただし、設計を間違えると使いにくい収納になります。

よくある失敗:

  • 扉の位置が悪く、入り口が低くてかがまないと入れない
  • 高さが一定でないため、背の高い掃除機が入らない
  • 奥行きが深すぎて、奥に何を入れたか忘れる

対策: 階段下収納を設計するときは、実際に入れるものをリストアップしてから扉の位置・大きさを決めてください。 掃除機・大型荷物を入れる場合は、扉の高さを最低180cm以上確保することを要望しましょう。


収納計画の「黄金ルール」:今持っているものの1.5倍を確保する

収納計画で絶対に守ってほしいルールがあります。

「今持っているものの1.5倍のスペースを確保する」

なぜ1.5倍かというと、人は家を建てた後に物が増えます。 子どもの成長に伴うおもちゃ・教科書・部活道具、 趣味が増えたときのグッズ、 大型家電の買い替えなど。

今ちょうどいい収納は、5年後には足りなくなっています。

とまと君「これ知らなかったんですよね。今の荷物に合わせて設計して、3年後には溢れてて😅 子ども2人になったら洗面所の棚が足りなくなって、結局ラック買い足しました」 とま子ちゃん「1.5倍の法則は収納設計の基本よ。特に子どもがいるご家庭は物の増え方が早いから、余裕を持って計画してね。収納が多くて後悔する人はほぼいないけど、少なくて後悔する人はめちゃくちゃ多いから。」


場所別:特に後悔が多い収納スポットTOP3

収納の後悔が集中しやすい場所があります。 設計段階でここを重点的に確認してください。

1位:リビング収納

リビングは家族全員が集まる場所なので、 おもちゃ・リモコン・充電器・書類・雑誌…… ありとあらゆるものが集まってきます。

「収納なしのスッキリリビング」にしたら、 数ヶ月でカオスになったという話は本当によく聞きます。

リビングには必ず造作の収納棚かテレビ収納を設計段階で組み込みましょう。

2位:洗面所・脱衣所

前述の通りですが、洗面所は「物の溜まり場」になりやすい場所です。 特に家族が多い場合は、タオル・着替え・洗剤の収納量が足りなくなります。

3位:玄関収納(シューズクローゼット)

「靴がたくさんあるからシューズクローゼットを大きめに」と思っても、 靴以外のものも入れたくなります。

傘・外出グッズ・ベビーカー・子どもの外遊び道具…… 玄関まわりには靴以外のものが集まります。 「靴の収納」だけで計画すると、必ず足りなくなります。


打ち合わせで伝えるべき「収納計画の3つのお願い」

設計士・担当者への伝え方も大切です。

①「今持っているものをリストアップしたので、収納量を一緒に確認してください」

感覚ではなく、リスト化した数量で話し合うと精度が上がります。

②「5年後に増えそうなものも含めて計画してください」

子どもの成長・趣味の変化・家電の買い替えを踏まえた収納設計を依頼します。

③「各収納に何を入れるかの用途を決めてから、棚の配置を提案してください」

「とりあえず広く取る」より「用途ベースで設計する」方が、 使いやすい収納になります。


まとめ:収納の後悔は「量より使い勝手」を優先すれば防げる

収納の失敗をまとめるとこうなります。

失敗パターン主な原因防ぐポイント
ウォークイン「ただ広い」棚の設計を後回しにした用途リストから棚レイアウトを決める
パントリーが使いにくい奥行き・位置の設計ミス奥行き30〜45cm・キッチン動線を確認
洗面所の収納不足後回しにしてしまった設計段階で壁付け収納を組み込む
階段下が使えない扉・高さの設計ミス入れるものから扉サイズを決める

収納は「多すぎて後悔した」という話はほぼ聞きません。 迷ったら増やす方向で計画し、 「今の1.5倍」を目安に設計してください。

家づくりで収納に時間をかけすぎることはありません。 間取りと同じくらい丁寧に、収納計画と向き合ってみてください。 スッキリした家は「収納の余裕」があってこそです。

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