外壁サイディングの種類と選び方【ガルバリウムvs窯業系を元不動産プロが徹底比較】

外壁サイディングを選ぼうとすると、必ずぶつかる壁があります。

「ガルバリウムとサイディング、どっちがいいの?」「ガルバって電波が悪くなるって本当?」「メンテナンスフリーって聞いたけど信じていいの?」——ネットで調べるほど情報が錯綜して、答えが見えにくくなる。

この記事では、注文住宅YouTuber「なすびのおうち」のなすびくんが1年半住んで実感したガルバリウム外壁のリアルな使用感をもとに、元大手不動産会社勤務のとまと君が外壁サイディングの種類と選び方を解説します。


🍆 なすびくん 「我が家のメインの外壁はガルバリウム、そして天然木タイル。悩みに悩んだ結果たどり着いた最高の組み合わせです。……ただ、ガチで予想外のデメリットがあって。電波が外の1/13になりました。これはガチのガチです。ガチすぎます」


外壁サイディングの主な種類

外壁材は大きく分けると4種類あります。

種類特徴新築シェア
窯業系サイディングセメントと繊維を混ぜて板状に成型。デザイン豊富・コスト安い約70%(1位)
金属系サイディング(ガルバリウム)アルミニウム・亜鉛合金でコーティングした鋼板。軽量・耐久性高い約11%(2位)
木質系サイディング天然木を使用。温かみがある少数
樹脂系サイディング塩化ビニル樹脂製。欧米では主流だが日本では少ない少数

新築住宅の外壁は窯業系サイディングが約70%と圧倒的シェアを持ちますが、スタイリッシュな見た目と高い耐久性からガルバリウムの人気が高まっています。


ガルバリウム外壁とは何か

ガルバリウム鋼板とは、鉄板にアルミニウム・亜鉛の合金をコーティングしたもの。このコーティングが錆びにくさと耐候性を高めます。

ガルバリウムのメリット3つ

① 耐久性が高い・錆びにくい メンテナンス頻度は20年以上不要と言われており、窯業系サイディング(10年に1回)と比較してメンテナンスサイクルが長い。

② 軽くて強い 金属でありながら軽量なため、建物への負荷が少なく耐震性にも有利。

③ スタイリッシュなデザイン 金属特有のクールな見た目。天然木タイルなどの異素材と組み合わせると相性抜群。


なすびくんが選んだのはIG工業「ガルボ」

なすびくんが採用したのはIG工業の「ガルボ」。2022年に発売されたばかりの商品で、家づくりの打ち合わせ中に発表されたタイミングで即決したそうです。

当初は縦引き屋根を外壁に使う予定でしたが、金属特有の波打ちが気になっていました。ガルボはその縦引き屋根のデザインを再現しながら、波打ちが全くない仕上がりを実現しています。

🍅 とまと君 「IG工業はガルバリウムを使った製品を20年以上前から提供し続けているメーカーで、ガルスパン・ビレクト・ガルブライトなど多彩なデザインを展開しています。ガルボはその中でも2022年発売の新商品で、太いガルバの無骨な雰囲気が好きな人に特におすすめです。マットブラックの他にもスマートブラウン・グランブルー・ディープグリーンなどのカラーがあります」

入居1年半が経過した現在も、1度も洗車・メンテナンスをしていないにもかかわらず綺麗を維持しているとのこと。ただし撮影中にエアコン設置時の傷を発見するという出来事もありました。

「まだ傷1つない……え、傷ついてる?マジで?なんであの……先週エアコンを設置したんですよね。撮影して気がついてしまいました」——ガルバは傷がついた箇所から錆びが発生するリスクがあるため、傷をつけないよう注意が必要です。


実際に住んで分かったガルバのリアル

デメリット①:電波が外の1/13になった

なすびくんが最も強調していたのがこれです。ガルバリウムは金属のため電波を遮断する性質があります。

実際に通信速度を測定した結果がこちら。

場所通信速度
屋外80Mbps
室内(4G・5G回線)6.1Mbps(外の1/13)※初回は圏外
室内(Wi-Fi)110Mbps

🍆 なすびくん 「これはガチのガチです。ガチすぎます。外なら80Mbpsで快適に使えます。でも家の中……1度目のトライでは電波が悪すぎてメーターが全く動かん。シンプルに圏外になりました。外の1/13の電波。弱すぎる。4G・5G回線での通話がうんちすぎます。まともに通話できません」

Wi-Fiに接続すれば110MbpsでネットやYouTubeは問題なく使えますが、4G・5Gでの音声通話に支障が出ています。窯業系サイディングのアパート時代はこのような現象はなかったそうです。

🍅 とまと君 「ガルバリウム外壁の電波問題は実際にある話で、不動産業界でも知られています。対策としては室内Wi-Fi環境を整えること(ルーターを複数台設置・メッシュWi-Fi導入)、通話はLINEなどのインターネット通話に切り替えることが有効です。スマートフォンの『Wi-Fi Calling』機能(Wi-Fi経由で音声通話できる機能)に対応した端末・キャリアであれば、室内でもWi-Fi経由で通話できます。ガルバ採用を検討している方は、この対策を設計段階から計画しておきましょう」


デメリット②:メンテナンスフリーは「半分本当」

ガルバリウム外壁は「メンテナンスフリー」と言われることがありますが、正確には「半分本当・半分誤解」です。

部位メンテナンス頻度
ガルバ本体20年以上不要(IG工業ガルボ:穴空き25年・赤さび15年・変色10年保証)
シーリング(つなぎ目)10年に1回補修・打ち替えが必要

シーリングのメンテナンスは窯業系サイディングと変わりません。ただし窯業系は外壁本体も10年に1回メンテが必要なため、長期的なトータルコストはガルバが有利です。


デメリット③:初期費用が高い(+100万円)

なすびくんの工務店では窯業系サイディングが標準仕様。ガルバへのオプション差額は**+100万円**でした。

一般的にも窯業系とガルバの価格差は100〜150万円程度と言われています。

「高すぎる。でも初期コストはかかりますが、長い目で見ればコスト面でガルバにしてよかったのかなと思っています」——なすびくんの結論です。


デメリット④:防音性に多少の課題

ガルバ自体には防音機能がないため、断熱材の施工品質が防音性に影響します。なすびくんの家は高性能グラスウール16K・厚み105mm+トリプルガラスという高断熱仕様でしたが、それでも大雨時には「あ、雨降ってんな」という程度には聞こえるそうです。

「SNSで『外の音が全く聞こえない高気密高断熱の家、最高!』なんて書き込みをよく目にするんですが、我が家は全く聞こえないなんてことはないですね。こんなもんかなって感じです」


もらい錆とメンテナンスの注意点

ガルバリウムは金属のため、外部からの「もらい錆」に注意が必要です。

もらい錆の原因

  • 空気中の鉄粉
  • 照明・物干しフックなど金属製品からの錆の移り
  • エアコン設置時の穴あけ粉末

メンテナンス方法

  • 水で洗い流すだけでOK
  • 高圧洗浄はNG(外壁を傷める可能性)
  • 硬いブラシでこするのもNG(傷から錆びにつながる)

なすびくんは動画内でジェット水流(家庭用レベル)での洗浄を実践。「冷静に家全体に水をかけて回るのきつすぎました」という感想でしたが、きちんと汚れを落とすことができたそうです。


窯業系 vs ガルバリウム 比較まとめ

比較項目窯業系サイディングガルバリウム
初期費用安い(標準仕様)高い(+100〜150万円)
デザイン豊富・レンガ調などスタイリッシュ・モダン
耐久性普通高い
本体メンテナンス10年に1回20年以上不要
シーリングメンテナンス10年に1回10年に1回(同じ)
防音性比較的良い断熱次第
電波への影響なし4G・5G回線が弱くなる
錆のリスクなしもらい錆に注意
トータルコスト長期では割高になりやすい長期では有利

外壁選びのチェックリスト

チェック確認ポイント
初期費用とトータルメンテナンスコストを両方で比較したか
ガルバ採用の場合、室内Wi-Fi環境の整備計画を立てたか
通話はWi-Fi Callingに対応した端末・キャリアか確認したか
シーリングのメンテナンス費用も10年後のコストに含めたか
外壁のデザインと屋根・窓・玄関の色の統一感を確認したか
複数のハウスメーカー・工務店で外壁仕様と費用を比較したか

外壁を含めた家全体のプランを複数社で比較しよう

外壁の選択は、家のデザイン全体・断熱性能・長期コストと密接に関係します。1社だけで決めると、費用対効果の高い選択肢を見逃す可能性があります。

タウンライフ家づくりなら、アンケートに答えるだけで複数のハウスメーカー・工務店から外壁を含めた建物プランを無料でまとめて取り寄せられます。なすびくんの動画でも紹介されており、視聴者さんの中には500万円以上の値引きに成功した方もいます。

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よくある質問(FAQ)

Q. ガルバリウム外壁とは何ですか?

A. 鉄板にアルミニウム・亜鉛の合金をコーティングした鋼板を使った外壁材です。耐久性・耐食性が高く、スタイリッシュな見た目から人気が高まっています。新築外壁のシェアは約11%で窯業系サイディング(約70%)に次ぐ2位です。

Q. ガルバリウム外壁は本当に電波が悪くなりますか?

A. なすびくんの実測では屋外80Mbpsに対し室内6.1Mbps(外の1/13)と大幅に低下しました。Wi-Fi環境があれば通信は問題ありませんが、4G・5G回線での音声通話に支障が出るケースがあります。対策としてメッシュWi-FiやWi-Fi Calling機能の活用を検討しましょう。

Q. ガルバリウム外壁のメンテナンス頻度はどれくらいですか?

A. 外壁本体は20年以上メンテナンス不要と言われています(IG工業ガルボは穴空き25年・赤さび15年・変色10年保証)。ただしつなぎ目のシーリングは10年に1回の補修・打ち替えが必要です。「メンテナンスフリー」という言葉は半分正確で、シーリングのメンテナンスは窯業系と変わらない点を把握しておきましょう。

Q. ガルバリウムと窯業系サイディング、どちらがお得ですか?

A. 初期費用は窯業系が安く(ガルバは+100〜150万円程度)、長期コストはガルバが有利です。窯業系は外壁本体も10年に1回メンテが必要ですが、ガルバは本体のメンテ不要期間が長いため、20〜30年の長期でみるとトータルコストの差が縮まります。

Q. ガルバリウム外壁はどんな家に向いていますか?

A. モダン・インダストリアル・男前インテリアなどスタイリッシュなデザインを好む方に向いています。なすびくんのように天然木タイルと組み合わせることで、クールさと温かみを両立した外観になります。「倉庫みたい」という意見もあるので、事前にサンプルや施工事例を多く見て判断することをおすすめします。

Q. ガルバリウム外壁の錆対策はどうすればいいですか?

A. もらい錆に注意し、年に1〜2回水で洗い流すことをおすすめします。高圧洗浄や硬いブラシは外壁を傷める可能性があるため避けてください。エアコン設置や外壁に穴を開ける工事の際は、粉末が錆の原因になるため事後の清掃を依頼しましょう。

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